コスプレ撮影の始め方。コスプレ撮影初心者が撮影で学んだことのまとめ

コスプレ撮影の始め方。コスプレ撮影初心者が撮影で学んだことのまとめ

「コスプレを撮りたいけど、どうやって始めればいいのかわからない」

と、僕が思い立ったのが約1年前。

現在は約2週間に1度のペースでコスプレ撮影をしていますが、始めてから現在まで、手探りで撮影していく中で気づいたり教えてもらったりしたことを、この記事にまとめています。コスプレした彼女をキレイに撮る方法と言ったノウハウではなく、「日本のコスプレ文化ってこんな感じみたいだよ」と言った内容です。始めたい方への助力に、すでに撮っている方との情報共有の場になれば幸いです。

※この記事はその都度、加筆修正していきます。

コスプレ撮影の種類

まずはコスプレ撮影には、いくつか種類があります。

イベントは商業、文化施設で行われることが多く、一般のお客さんに混じったオープンなイベントから、その空間には参加者しかいないクローズなイベントがあります。イベント運営は、コスプレイベント団体や企業、商店会や市町村と様々です。

参加にあたり、イベントごとに規則や料金が違いますので必ずご確認ください。普通はイベント参加している人しかコスプレ撮影をしてはいけませんが、地域振興目的で場所を提供されているイベントなどは「一般のお客さんや子供にお願いされたら、一緒に撮ってあげてください」と一定のお願いが存在する場合があります。

お祭り型撮影

コミケやストフェス、その他即売会などのイベントで行われている撮影です。

メインイベントの隣にコスプレスペースがあって、そこでコスプレイヤーがコスプレを楽しんでいます。この撮影は基本的に、コスプレイヤーと撮影者のアポはほとんど無く、フラッと参加して、声をかけて撮らせてもらう撮影です。大型になればなるほど「コスプレイヤーを円のように囲んで撮影している」状態もここで発生します。

人数が多すぎて便乗撮影になりがちですが、本来は「こんにちは!」→「撮らせてもらっていいですか?」→「(名刺交換)」→「ありがとうございました!」が基本です。僕もコスプレ撮影はこのタイプの撮影から始まりました。声をかけやすく、他のカメラマンがどんな撮り方をしているのかが分かるのでので、初心者の方におすすめです。

合わせ(グループ)・大型合わせ撮影

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読んで字のごとく、複数人のグループを撮るタイプの撮影です。

合わせとは、同じ作品内のキャラクターで”合わせる”と言うことです。経験上6人くらいまでは1人のカメラマンで、それ以上の人数だとカメラマンも複数人います。

大型合わせは本当に作品の全キャラとかのレベルですので、かなり大規模になります。例えば今流行っている「とうらぶ(刀剣乱舞)」だと、キャラが多いので50人のコスプレイヤーを8人のカメラマンが撮影すると言った撮影もあります。

この撮影はある程度慣れないと難しい撮影です。一緒に構図を考えたり、大人数を撮るための写真知識やレンズ、コミュ力が必要となります。ただ、構図が決まればメチャクチャカッコイイ、動きのある写真が出来上がります。

この合わせ撮影や下記にある個人撮影は、レイヤーとカメラマンが事前に約束し、イベント現場で合流し撮影することがほとんどです。つまり、お祭り型撮影以外のイベントにフラッと参加しても、すでに撮影隊は出来上がっているので、アポなしフリー参加のカメラマン(通称:野良カメラマン)が中々入るスキはありません。

個人撮影(個撮)

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1対1での撮影です。一緒に作品作りをしたり、じっくり撮影する場合が多いです。

一度も撮影したことがない人と、いきなり個人撮影をすることは極稀です。(僕は一度だけありました)ある程度信頼関係が築けてから行われることが多いので、初めましてでいきなり「個人撮影させて!」と依頼をすると当然不審がられますので要注意。ここで気をつけることは、通常のポートレート撮影や単調な写真にならないこと。

男性カメラマンと女性レイヤーで撮影していると、正直、眼の前にいるレイヤーを”女性”として撮ってしまいがちです。あくまでもコスプレ撮影であること忘れずに、そのキャラや世界観に沿った撮影を心がけるべきです。(ここはレイヤーさんと要相談)また、被写体が一人なので場所やポーズ、構図をあれこれ変えないと同じような写真ばかりになってしまいます。

初心者は上から順番に。お祭り型→合わせ→個人撮影→お祭り型…と繰り返していくうちに経験と実績が蓄積されていきます。

撮影までの準備

今必要だと思うことを記載していますが、いきなり揃えるのではなく、撮影のたびに徐々に増やしていけば大丈夫です。

twitterへの登録・参加

現在、コスプレイヤーとカメラマンの写真公開、やりとりの主流はtwitterです。

twitterや下にあるSNSに参加していないと、撮影すること自体が難しい現状です。必ず登録だけでもして、コミュニケーションツールとして活用しましょう。

コスプレSNS「コスプレイヤーズアーカイブ」への登録・参加

コスプレイヤーとカメラマンが登録しているコスプレSNS「コスプレイヤーズアーカイブ(通称:カイブ)」です。

ほぼ全てのレイヤーさんの名刺には、twitterとこのカイブのIDが記載されていますので、常識となっています。また、写真の受け渡しや、アルバム機能はコスプレ文化に特化しているSNSですので、そこそこ便利です。レイヤーさん曰く、全盛期に比べたら廃れてしまい、twitterが主流とのことですが、登録はしておきましょう。

コスプレイベントを調べる

コスプレイベントは各イベント団体のサイトで掲載されていますが、コスプレイヤーズアーカイブでは地域や日程で一覧表示することができるので非常に便利です。

まずはお住いの近くで開催されているイベントを調べて、フラッと見に行ってみても良いかもしれません。

機材を揃える

これは正直、何が必要かは分かりません。

「撮るものによる」としか言えませんが、撮る写真と撮影環境を調べ考えて、ぼちぼち揃えていきましょう。僕はここで沼に落ちました(笑)以前は、街のスナップばかりを撮っていたので本体と28mmのレンズだけあれば不自由なく撮影できていました。

しかしコスプレ撮影は多種多様で、スタジオで撮ることもあれば外で取ることもあります。また個撮もあれば合わせもある。なのでコスプレ撮影を始めてから、レンズ、ストロボ、モノブロック、スタンド、アンブレラ、ソフトボックス、レンズと言った機材を次々と買い足してしましました。

ですので、ある程度、撮りたい(撮れる)写真を絞って撮影に挑み、徐々に出来る撮影を増やしていけばいいと思います。

レイヤーさんの中には、自分自身で本格的にカメラをさわっている人もいます。

それも結構な割合で、、、写真の講習会へ行ったり、自分でカメコをしたり。

良い機材は喜ばれるかもしれませんが、使いこなせてなかったり半端だったりは逆に恥をかくだけなので、今ある機材をしっかり使えて、しっかり撮れるようにしておきましょう。

名刺作り

コスプレ文化でも名刺交換が存在します。

レイヤーとカメラマンの交換もですが、レイヤー同士、カメラマン同士でも行われる行為です。名刺には「名前(ハンドルネーム)」「twitterのID」「コスプレイヤーズアーカイブのID」「写真」などの情報が記載されております。

撮影したデータの受け渡しなどで後ほど連絡するために必須の情報ですので、必ず自分の名刺を作り、渡せるようにしておきましょう。ビジネスほど厳しくはありませんが、一種のマナーとなっています。

我慢のとき。行けるイベントへ積極的に参加してみよう!また、twitterやカイブでカメラマン募集しているレイヤーさんに声をかけてみよう!

撮影前の準備

さぁ◯月◯日は撮影だ!っと予定がたてば、準備が必要です。

通常の撮影でも被写体を下調べしたりすることがあるのと同じく、コスプレ撮影でもある程度の下調べが必要となります。

作品・キャラを知っておく

コスプレ撮影独特の文化かもしれません。

被写体はその人自身ではなく「何かのキャラ」をしています。そのキャラはゲームや漫画の物語に登場するので、敵か味方か、恋人同士、同じ一味なのかなど、他のキャラとの関係性が存在します。

もちろんレイヤーさんはその作品のそのキャラが好きでコスプレをしているので、思い入れがありあます。こちらが全くの無知で挑むと、撮影中にキャラや関係性から生まれる構図などを、すべてレイヤーさんに任せることになり、いい写真が撮れる確率が極端に下がってしまいます。

ですので、もし知らないキャラの場合は事前にそのキャラの作品を調べておきましょう。

打合せ

お互いに「どんな写真が撮りたいか」をすり合わせていないと、現場でアタフタしたり、お互いにコレジャナイ感がでて凄くやりにくくなります。

約束の段階でレイヤーさんに「今回の撮影ではどんな写真が撮りたいか?」を聞いておきましょう。もちろんやり取りしているレイヤーさん以外にも、他に何人どんなキャラのレイヤーさんがいるかなどを聞いておくと構図を勉強したり、イメージサンプルを用意したりできるので写真の質がぐっとアップします。

備えあれば憂いなし。どうせイレギュラーはあるけど、準備があればカバー率が上がります。得られる情報はすべて得て、準備万端で撮影に備えよう!

撮影

撮影中、気を付けることや意識することをまとめます。

利益ではなく「楽しい」を追求するビジネスと考えれば上手くいきます。

コミュニケーション

面白い人、楽しい人になる必要はまったくありません。バランス感覚を持った常識人でいれば問題ありません。理想は「紳士淑女であれ」です。

プライベートですので、お互いイーブン。ヘンに欲を出したり、色眼鏡をかけて偏見を持ったりはダメ絶対!多くのレイヤーさん、カメラマンさんは普通の社会人です。僕もそうですが趣味が趣味なだけに、偏見の目には何度も曝されているので特に敏感です。思い込みが強い方、一瞬で見透かされますのでご注意を。偉そうな勘違いおっさんカメラマンは一定数いるぞ!反面教師に!

スタジオ撮影

スタジオはコスプレに特化したスタジオや普通の商業撮影をするスタジオの場合があります。

依頼があった場合はまず、スタジオを聞いてホームページなど調べてみましょう。見ておく箇所は「備品」「機材」「ロケーション」です。また忘れがちだけど重要なのが「天井の高さ」「電源」です。これを確認していないと当日現場で「あれ?照明高く上げられない!」「モノブロック使えない!」と、涼しい顔を演じながら慌てることになります。不確定な情報があるなら事前にスタジオに電話して確認しておきましょう。

そして最後に重要なのが、そのスタジオでどんな写真が撮られたのか実績を見ることです。カイブからロケ場所別にソートがかけられるので、どんな写真が撮られたのかを確認し、実際に取りたい写真が撮れそうかを確認しておくことです。勉強にもなり、自分の引き出しが増えていきます。

ロケ(屋外撮影)

スタジオに比べ、ロケはすごく難しい撮影です。

それは、不安定な天候や自然光、建物(背景)の影響をダイレクトに受けるからです。コンスタントに良い写真を撮ろうと思うと、1枚1枚知識や経験を駆使して臨機応変に撮影に挑まないといけません。

時間時間で撮れる写真が縛られますし、暑かったり寒かったりすると、レイヤーさんの体調も気にしながら適度に休憩をいれる気遣いが必要になります。しかし、スタジオでは絶対に撮ることができない写真を撮ることができます。実力が試されるので、ロケやお祭り型撮影で良い写真を撮るカメラマンは本当に尊敬します。下手ながら勉強と実践を繰り返すしか上達方法はありません。

準備はもちろん大事ですが、その場その場で発見したことを取り入れる余裕が出てくると撮影はものすごく楽しい!

撮影後

良い写真を渡して、喜んでもらえて初めてコスプレ撮影終了です。

取りあえずホッとするのは一瞬にしておきましょう。

アフター(打ち上げ)

撮影によりますが、撮影したレイヤーさんと打ち上げに行く場合があります。

撮影、イベントの終了が大体17〜19時なので、最寄りのファミレスで晩御飯食べることが多いです。アフターは基本レイヤーさんから誘われます。カメラマン側から誘うと「下心がある」と思われる可能性があるのでやめておきましよう。アフターは非常に重要です。これで次の撮影が決まると言っても過言ではありません。結局、人付き合いです。

打ち上げだからと言って醜態を晒したり無礼な態度を取らず「一緒に撮影していて楽しかった。またお願いしたい」と思われる振る舞いを心がけましょう。ビジネスと同じく、リピートや数珠つなぎのように繋がるのと同じです。互いの目的が利益なのか楽しさなのかの違いです。撮影にはアフターもありきで挑み、誘われたアフターには必ず参加しましょう。

現像・修正

具体的な現像方法は割愛。

撮影によってどこまで現像修正するかは異なります。作品撮りのような撮影の場合は、カットごとにセレクトし、1枚1枚仕上げていきます。そうではない場合は、カメラマンによって違います。アフターの際に撮りっぱなしのデータを全て渡して終わる人もいれば、明るさと傾きを直して、ブレやピンぼけ写真省いた写真を渡す人も居ます(僕はこれ)。撮影の性格を考え、程度を考えましょう。

下手に数百枚ある写真を「全部補正してやる!」と意気込んでしまうと、労力が半端なくかかり、いずれ撮影することが億劫になります。自分自身、気疲れすることなく続けていける労力で挑むことが大事です。

データの引き渡し

これは人それぞれです。

宅ファイルやギガファイルで渡す人もいれば、カイブで渡す人もいます。撮影後にレイヤーさんと話をして、受け取りやすい方法で渡しましょう。

写真の掲載

撮影した写真はtwitterやカイブ、facebookでアップしたくなるものです。

しかし、絶対に被写体の許可を得た上でアップしてください。カメラマンに「著作権」がありますが、被写体には「人格権」が存在します。互いの同意がなくアップしてしまうと、最悪裁判沙汰になります。

裁判までいかなくても、どちらかが嫌な思いをしてしまうことになります。今後のことを考えて「これtwitterに載せていいですか?」など、一声かけるようにしましょう。ちなみに僕は、レイヤーさんにデータを渡す際に「加工やアップは自由にしてもらって大丈夫ですよ」と伝えています。

【公益社団法人 日本写真家協会 – 写真著作権と肖像権】
http://www.jps.gr.jp/rights-2/

良い写真、良い人間関係が次の撮影を引き寄せます。

コスプレ用語

僕が知ったコスプレ用語の数々です。

レイヤー → コスプレイヤーの略
カメコ → カメラマン
野良カメコ → アポなしでコスプレイベントに参加しているカメラマン
(アー)カイブ → コスプレイヤーズアーカイブの略
アフター → 撮影後の打ち上げ
合わせ → 同じ作品やテーマで複数メンバーでコスプレを合わせること
囲み → お祭り型撮影などで、レイヤーさんがカメラマンに円を描くように囲まれて撮られている状態
男装レイヤー → 男性キャラのコスプレをする女性コスプレイヤー
女装レイヤー → 女性キャラのコスプレをする男性コスプレイヤー
遠征 → 自分が活動している地域以外の撮影に参加すること
コミケ → コミックマーケットの略
ストフェス → 日本橋ストリートフェスタの略
コスホリ → コスホリックの略

さいごに

未成年は要注意

コスプレ趣味の方は年齢問わずいます。
やろうと思えば、良い年したおっさんカメラマンが、女子中学生レイヤーと個撮することができてしまいます。ただ、お互いに非常識でリスキーな行為です。犯罪行為はもってのほかですが、何もなくても、相手の親御さんは自分の中学生の娘が知らないおっさんと遊んでるとなると不信感でいっぱいです。

最悪の場合、ことが大きくなり、世間でロリコン淫行の性犯罪者になってしまうかもしれません。撮影を約束する際は、必ず成人済みか確認をしましょう。「知らなかった」で世間の目は許してくれません。

まとめ

人間同士の信頼関係と常識を持って、撮影しまくろう!